2013年6月25日火曜日

尖閣諸島に対する衛藤(えとう)さんの知られざる貢献

歴史的経緯から見ても、今の実情から言っても、私たちの領土であることが明確な尖閣諸島ですが、ここ数年間、中国が一方的に領有権を主張して侵略行為とも取れる様々な嫌がらせをしてきています。
その対策の最前線に立つのが、海上保安庁です。しかし、下記のような制約が有ったことをご存知でしょうか?

1)海上保安庁は、海の上にいる者は取り締まることができるが、上陸した者は取り締まることができない。
 → つまり、一度、上陸されてしまえば、最寄りの警察署(尖閣諸島の場合はヘリで1時間以上はかかる石垣島)から警察官を連れてこないと対応ができない。

2)海上保安庁は、停船させて乗り込んで確認してからでないと不法行為を取り締まることができない。
 → つまり、止まらずに逃げてしまえば、何でもやり放題。


これらの問題は、終戦後の連合軍による占領を受けていた間に起因するものですが、戦後、60年以上もの間、手を付けられずに放置されてきました。

上記の問題は、昨年8月の海上保安庁法の改正によって解決されましたが、その改正に縁の下の力持ちの役割を果たしたのは衛藤(えとう)さんです。

当時の、民主党政権においては、中国との関係悪化を恐れるあまり、法律の改正には及び腰であり、また、自民党は改正には積極的であったものの、野党であったために力が及ばない状態でした。

そこで、衛藤(えとう)さんは、長年の議員としての活動で培った他党および官庁との人脈をフルに活用して、水面下の調整に奔走し、ついに、全会一致での改正案可決にこぎつけたのです。

今回の海上保安庁法改正の後にも、次のような問題があり、今回の改正はゴールではなくてスタートですが、衛藤(えとう)さんの尽力によって問題の解決に向けての動きができたことは事実です。

1) 海上保安庁は、外国公船(軍艦など政府の管理下にある船)による領海侵犯を取り締まることができない。
2) 海上保安庁の船が攻撃を受けた際に、自衛隊の艦や飛行機はそばにいても(防衛省における適法性の検討の後に)防衛大臣の命令が下るまで対応ができない。

尖閣諸島に対する衛藤(えとう)さんの知られざる貢献の紹介でした。


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